スマホアプリでの浮気調査は違法?パートナーの浮気発見のチェックポイント

スマホアプリでの浮気調査は違法?パートナーの浮気発見のチェックポイント

Androidのアプリを取り扱うGoogle Play(グーグルプレイ)やiPhoneユーザー向けのアプリを扱う App Storeで簡単にダウンロードできる浮気発見用のGPSアプリがあります。

軽い気持ちでインストールすると、トラブルに発展する危険性や、間違った使い方をしてしまえば法に触れてしまうこともあります

それでは、浮気の前兆や浮気発見用のGPSアプリを使った浮気調査が、どのような罪になる可能性があるのか、パートナーの浮気発見のチェックポイントを解説します。

目次

スマホアプリを利用した浮気調査は違法なの?バレない?

他人の位置情報や通話履歴やメールや盗撮などができてしまう、仕掛けがバレない遠隔監視アプリ・スパイアプリがあります。

ほとんど自分の携帯電話を遠隔操作するためや携帯電話の紛失や盗難を防ぐためだったり、子供や高齢の両親やペットを見守る目的で作られているため、公式マーケットでも簡単に手に入れることができます。

お手軽かつお手頃なスマホアプリゆえに、ついつい別の目的に利用してしまう人が出てくるのです。

不正指令電磁的記録供用罪

(不正指令電磁的記録作成等)第168条の2

1.正当な理由がないのに、人の電子計算機における実行の用に供する目的で、次に掲げる電磁的記録その他の記録を作成し、又は提供した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
1-1.人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録
1-2.前号に掲げるもののほか、同号の不正な指令を記述した電磁的記録その他の記録

2.正当な理由がないのに、前項第1号に掲げる電磁的記録を人の電子計算機における実行の用に供した者も、同項と同様とする。

3.前項の罪の未遂は、罰する。

総務省:国民のための情報セキュリティサイト

第168条の2の2はコンピューターウイルスなどの事件で適用されますが、移動履歴や通話履歴を取得することができるアプリを勝手にに他人のスマホにインストールさせたり、無断でインストールしたりして、アプリを使用し他人のプライバシーを盗み見ていたりするのもこれに該当し「不正指令電磁的記録供用罪」となる可能性もあります。

不正アクセス禁止法違反罪

遠隔アプリなどでパートナーが利用しているWebサイトやメールやSNSなどのIDやパスワードを入手・盗用し、またメール等を見たりID・パスワードの所有者になりすまして利用すると「不正アクセス禁止法違反罪」に該当します。

メール等を勝手に見たりするだけでも「プライバシーの侵害」となり被害を受けた方は訴えれば損害賠償請求(慰謝料請求)できます。

ネットワーク経由のアクセスではない、スマートフォンのロックを解除するだけなら不正アクセス禁止法違反にはなりません。

ストーカー規制法違反

GPSを自動車や自転車に取りつけてストーカー規制法違反で逮捕されている事件もありますが、浮気調査自体はストーカー行為にはなりません。

ストーカー行為は特定の者に対する恋愛・好意感情やそれが満たされなかった事に対する怨恨の感情を満たすための行為で主に、つきまとい・監視していると告げる・面会や交際の要求・無言電話や電話やメールを連続して行うなどです。

浮気調査のためであればそもそもの目的が違うのでおそらくストーカー行為にはなりにくいでしょう。

浮気調査のためならアプリを使っても許されるのか?

婚姻中の夫婦であれば、貞操義務を守らなくてはいけません。
簡単に言うと、浮気をすれば違法だということです。

浮気(不貞行為)は離婚請求理由となるため、配偶者が不貞行為をしている疑惑があり、そのために浮気調査を行う必要があるのであれば、例えプライバシーの侵害をしてとしても携帯電話のメールや通話履歴を見る・不貞の証拠写真を撮影する・浮気相手の所在地を調べるなどの浮気調査行為には正当性があるためプライバシーを侵害したという違法性が問われません。

婚姻関係にある者には貞操義務が生じますが、そうではない単なる恋人同士であればプライバシーの侵害を問われることになるかもしれません。

たとえばメールを見る行為であっても監視アプリを無断インストールした場合やIDやパスワードの勝手に使って、不正アクセスを行い「不正指令電磁的記録供用罪」「不正アクセス禁止法違反罪」が適用されてしまうと浮気調査をするためであっても違法性を問われます。

夫の浮気を疑い夫や夫の知人女性の電子メールに不正にアクセスしメールを見たりなりすましてメールのやりとりをしたことで不正アクセス禁止法違反罪に問われた事例もあります。

どの程度の事は許されているのかは、浮気調査関連の法に詳しい弁護士などの専門家に相談することが望ましいです。

浮気調査しようと思った時に

パートナーがなんかおかしい……と感じたのなら、かなりの確率で浮気をしていると考えて下さい。

1人で悩み、自分でできる事(普段の会話やスマホや手帳をコソっと見てみたり)を考えたり、感情にまかせ、直接「浮気しているの?」と聞いてみようと考えていると思います。

もし計画なく行動に移し、浮気はしていなくて勘違いだった場合、パートナーからの信用を失ってしまう事となり夫婦関係が悪くなる可能性があります。

また浮気をしていたとしても、あなたが疑っていることが分ればより巧妙な手口になり証拠取得が難しくなります。

プロの探偵に浮気調査を依頼する前に

プロの探偵に浮気調査を依頼する前に、冷静になって考えて下さい。

どういう結末を望んで浮気調査するのか?ということが大事です。

結末を決めて調査する方が、金銭的にもムダがないです

いろんな方がいますよね?

どんな結末を望む?
  1. 相手が分かるだけで良い
  2. 浮気を止めさせたい別れる(離婚等)
  3. パートナーに慰謝料を請求したい、あるいは浮気相手に慰謝料を請求したい、あるいは両方に…
  4. 将来別れる(離婚等)時のお守りが欲しい
  5. パートナーに復讐したい、あるいは浮気相手に復讐したい、あるいは両方に…

大きく分ければ、この5つでしょう。

相手が分かるだけで良い

「相手が分かるだけで良い」「浮気を止めさせたい」「別れる(離婚等)」に関しては、簡単に分かることなので、さほど費用は必要ないです。

事実を知って、別れる別れないは、本人の気持ちですし・・・

パートナーに慰謝料を請求したい

「パートナーに慰謝料を請求したい、あるいは浮気相手に慰謝料を請求したい、あるいは両方に…」に関しては、裁判等で争う場合には、必ず裁判で使える証拠が必要です。

しかし、離婚することが前提であるかどうかで、慰謝料の金額がかわります。

将来別れる(離婚等)時のお守りが欲しい

将来別れる(離婚等)時のお守りが欲しいという場合には、不貞行為の時効があるので、慎重に行動をしなければなりません。

パートナーに復讐したい、あるいは浮気相手に復讐したいというのは、復讐の内容によっては注意が必要ですね。

パートナーが浮気をするタイミング

浮気相手と過ごすようになると、よくあるのが、急な飲み会と残業で帰宅時間が遅くなったり、休日出勤や出張が増えてきます。

また連絡を取れない時間が増えたりとなんらかの変化が起こるので、まずは「浮気をしているのではないか?」と思われるタイミングを把握しておきましょう。

浮気をしているのではないか?
  • 「隔週の金曜日が帰宅が遅い」
  • 「出張の現地への前乗りが増えた」
  • 「残業の日は、帰宅後すぐにお風呂に入るようになった」
  • 「休日前日は必ず接待に行く」

そして実際に探偵に浮気調査を依頼する場合や裁判での証拠になりますので、カレンダーなどにメモしておいてください。

カレンダーにメモする内容
  • 出勤および帰宅時間
  • 帰宅時間が遅かった際の言い訳
  • 帰宅後の食事の有無
  • 休日に1人で出かけた際の行先と外出時間
  • 車の走行履歴やETCの確認

行動や帰宅時間も重要ですが、その他に気になったこともメモしておきましょう。

夫の浮気

ご主人の浮気は、「残業している割に給料が上がらない」「飲み会や接待が多くなった」「休日のゴルフが多くなった」「出張が多くなった」「出かける前や帰って直ぐにお風呂に入る」という特徴があります。

「この日、ゴルフに行くかもしれないし、もしかしたら泊まりかも。まだ確定はしていないけど」といった場合は、相手の女性のタイミング待ちというケースが多いです。

妻の浮気

奥様が浮気を始めたら、お風呂に携帯電話を持って行くようになります。

バレてもいいという末期症状以外は、LINEなどでボロが出ない限り態度などで勘付くことはほとんどありません。

やはり、ポイントは「スマホを常に触る時間が多くなる」「服装や下着の趣味が変わった」などが、多いような気がします。

証拠となる画像と行動のメモをしましょう。

ダブル不倫

ダブル不倫は、仕事終わりやお昼に会うことが圧倒的に多く、逆に休日は家族と一緒なので、動かない事が多いです。

土日に動き出す場合、女性側は、ある程度覚悟が決まっている場合が多いので、気を付けてください。

浮気調査に使えるアプリ

パートナーの浮気調査をしたいと思った場合、アプリをインストールできるのであれば、モニタリング専用アプリ「Mspy」というアプリがあります。

モニタリング専用アプリMspy

有償アプリですが、モニタリング専用ですので、パートナーの行動の監視という意味ではご希望に沿っているかと思います。

【通話の管理】
通話モニタリング、着信拒否

【テキストメッセージのモニタリング】
SMS履歴

【Emailを閲覧】
Emailの発信と受信

【GPS場所追跡】
現在の場所、ジェオフェンシング

【インターネット使用状況をモニタリング】
ウェブサイトの閲覧履歴とブッックマークまたはブロック、Wi-Fi Networks、特定したキーワード入力で警報を受け取り

【カレンダーとアドレス帳へのアクセス】
カレンダー情報、コンタクト

【インスタント・メッセージを閲覧】
Skype、WhatsApp、iMessage、Viber、Snapchat、LINE、Telegram、Tinder、ハングアウト

【アプリとプログラムをコントロール】
インストールされたアプリ、アプリをブロック、キーロガー

【マルチメディアファイルの閲覧】
写真、ビデオ、Instagram

【遠隔操作】
機器情報の完全削除、端末のロック、利用機器情報

パートナーの浮気を発見するためのチェックポイント

もしあなたがパートナーのことを、何か分からないけど”何か変”と思ったら、90%の確率で、そのパートナーは浮気しています。

『あなたのそのカンは、間違っていません。』と言い切っておきます!

パートナーに浮気された経験と、探偵事務所で働いていたときに学んだことを教えます。

浮気に気付く時のキーワードは、『急に○○し始めた』です。

  • 急に、携帯電話をロックし始めた
  • 急にトイレやお風呂場まで携帯電話を持って行くようになった
  • 急にオシャレになった
  • 急に外出が多くなった

のような、何かしら急に変化が起こります。

何か変だぞと感じた場合、ほとんどの場合、その勘は当たっています。

しかし浮気の達人になると、大きな変化を見せません。

浮気発見のチェックポイントは、携帯電話でもパソコンでなく、お金です

浮気には、必ずお金がツキモノで、お金が必要なんです。

男性は、食事代やホテル代を支払う人が多いですし、女性も化粧品や下着を買うでしょう。

浮気は、お金の動きを見るだけでも発覚し易いと思います。

クレジットカードを使っているなら明細を確認してみて下さい。

使えるお金が制限されるとどうなるのか

使えるお金が制限されると、自然に別れがやって来ます。浮気相手と別れるという結末を迎えるようです。

パートナーの携帯電話やパソコンの中の情報を見れたら、浮気の証拠が詰まっていることは、大抵の人が分かっていると思います。

パートナーが浮気をする①曜日②時間③場所が分かっていたら、自分で尾行してみるのも良いでしょう。

自分で尾行すれば、お金掛かりませんから。

浮気調査したいなら、準備は連休前から

ゴールデンウィークや年末年始の連休と浮気調査の関係と言っても、全く関係ないように見えますが、実はとても深い繋がりがあります。

ゴールデンウィークや夏休み、年末年始の長期連休というのは、家族と過ごす時間が増えます。

それは、浮気、不倫をしている人にとって、会える時間がなくなるということなので、普段、会社帰りや、日中にコッソリ密会をしていた人達にとって、その時間が無くなるということになります。

会える時間がなくなると

結果的に、長期連休前に密会する可能性が増えたり、または連休中にコソコソ出かけていったり、連休後に颯爽と出かけたりと、わかりやすい行動が見えます。

明日から会えない、だから今夜は…と、退社後の時間を使って会う可能性が。

連休明けには、旅行先のお土産を渡すために会う可能性が。1週間以上会えなかったことにより久しぶりに会う可能性と言った様にそれぞれの理由が想定出来るのです。

連休中にしても、急に買い物に出かけたが数時間、音信不通になったり、会社に用があるからと出かけたり、家族の元を離れて、コソコソ電話をしていたり。

家族と一緒に過ごす時間が多いからこそ、見えてくる真実。

それだけ、ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇というのは、本当の行動が見えやすくなるため、重要ということですね。

GWに入る前の今、そして入った後、と観察することで真実は見えてきます。
冷静な視点で見ていきましょう。

また、別れたくない、離婚したくないと悩んでいる方にとっては、もっとも大切なのがコミュニケーションを取る時間があると言うこと。

普段、日常生活の中では、時間が合わない、育児や家事、仕事が忙しいと言った様々な理由から、夫婦関係、男女関係の歯車が狂いがちです。

お休みで時間がある分、この時間を生かさない手はありません。

一緒に食事を採るだけでも、買い物に行くだけでも、公園に行くだけでも良いと思います。
何か、共有できる時間を設けつつ、今の時間を大切にしながら、昔の幸せを思い出す時間にして欲しいと思います。

そうすることで、離れつつあった気持ちを取り戻す切っ掛けにもなります。
ぜひ、有意義なゴールデンウィークにして欲しいと思います。

最後にもう一度言いますが、大型連休の前後は、浮気・不倫カップルに動きが見られる時期でもあります。

連休中は、家族サービスに意識が向きます。もちろん、物理的にも会えません。

このことから、浮気をしているかどうか、疑念を抱いている方は、連休中の行動に目を向けるより、連休前後の動きを気にしていた方がわかりやすいと言えます。

もちろん、証拠を押さえたいという方も、このタイミングを図ると押さえられる可能性が高まります。

そして、会えない二人は、あなたに隠れてコッソリ、LINEやメールで連絡を取り合っているかもしれません。

だからといって、その現場を見ただけで、追求しても問題は解決しません。
連休前後の動きにフォーカスして、心の繋がりを一層強める冬が訪れる前に、解決を目指しましょう。

特に、この時期に注意しなくてはいけないのが、“焦り”です。

「どこに行くの?」
「誰に電話しているの?」

安易に出てしまうこれらの言葉は、警戒心を持たせてしまいます。
そして、さらに証拠隠滅など図られてしまいます。

結果として、問題解決までの時間が長引いてしまうと言うことになりかねません。

“焦り”によって起こしたその行動は、冷静な判断が伴っていません。

パートナーの浮気を疑ったら聞いて確かめるのも正しい

探偵・興信所のホームページを見ると、『調査を察知されないように、対象者に浮気を疑っている様子を悟られないようにして下さい。』みたいなことが書いてあるのですが、それも、間違いではないと思います。

しかしながら私の場合、極限まで探偵・興信所を使わず浮気調査をしましょう!という考えを持っている者としては、逆の考えで、『浮気とかしてないよね?』と、聞いてみて欲しいのです。

あるべき場所にあるべきモノがない

パートナーに『浮気とかしてないよね?』とか聞いた後、もし浮気をしているのであれば、これまでよりLINEでのメッセージが少なくなったり、或いはFacebookでの投稿が少なくなったり、当然パソコンやスマートホンのメールの削除もするでしょう。

今まで不自然に感じていた行動も減るでしょうし、あるべきメールや行動がなくなっていきます。

必ず、そういった何らかの変化が出るものです。

何の変化も現れない場合は、浮気をしていない、または、あなたが変化を感じ取れない、パートナーは浮気がバレても構わないと思っている、といったところでしょうか。

急に優しくなったり、マメに連絡を入れてきたりもするでしょう。

でも、それも長続きするわけないんです。

経験上のことですが、相手が慎重になればなる程、後から出て来る証拠は大きなものとなります。

捜査関係者が教えてくれたこと

よく新聞とかニュースで、『○○逮捕はXX日か?来週にも家宅捜索・・・』とかありますが、そんな記事が出てしまうと、証拠を隠してしまうんじゃ?

と思われがちですが、実は、あれは作戦なのです。

証拠を隠してくれるのを待っているのです。

何で?

捜査関係者によると、家宅捜索に行くと、あるべき物があるべき場所にないのだそうです。

分かりますか?

あるべき物があるべき場所にないというキーワード

これは、友達である現役検事から聞いた話ですが、『あるはずの物がないことが1つの証拠になりうる。』だそうです。

さらに、尾行して、(新聞等にリークした時点から)どこに何を持ち出すのかチェックし、誰と繋がっているのかも分かるのだそうです。

これは、パートナーの浮気調査にも応用できます。

何か上手にリークしておくと、勝手に動いてくれると思います。

最後にひとこと

法律的に問題がある浮気調査方法や復讐は絶対ヤメておきましょう。

どのような場合でも、法律的に使える証拠を確保した方がベストなのだということを忘れずに。

でも、決めるのはあなたなのです。

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